chapitre 2 許嫁ぇ!?

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AM 10:00 「月詠があんなに取っ付いて来るなんて・・・宗もツイてるねぇ」 「何だそりゃ?」 あれでツイてると言われる理由が僕にはさっぱり解らない。 「いい?月詠はね、普段は大して関わらない人にはとっても無愛想で突き放すような感じなのよ。それが宗にはどういう訳かやたらと反抗的に取っ付いて来る。つまり・・・言ってる意味、わかる?」 「・・・なるほど、無視出来ない程僕に腹が立つ訳だ」 「・・・・・・鈍感」 「何か言ったか?」 「いやー何も」 全く・・・鈍感と言われる覚えはないんだけどな。 気づいてない訳じゃない。 ただの推測を、口に出してそうだと決めつけるような事をしたくないだけだ。 少なくとも、そこまで僕は自惚れてはいない。 まあ、でも。 「何か厄介な事になりそうだなぁ・・・」 と、まとめてみた。
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