chapitre 2 許嫁ぇ!?

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PM 17:05 「・・・あれ?」 なんか、さっきから非常に見覚えがある道しか歩いてない気がする。 「月詠さん、本当にこれで合ってるのか?」 「合ってますっ!!私は自宅を間違える程方向音痴ではありません!!」 物凄い剣幕で怒られましたとさ。 そして着いた場所は。 「ここです」 「・・・天津神荘、だよな」 そこはどう見ても、僕の引っ越して来た天津神荘であった。 「さ、こちらです」 そう言って連れて来られたのは、101号室の前。 「・・・?」 疑問だらけだが、とりあえず僕は入る事にした。 「・・・お邪魔します」 「ただいま帰りました・・・お母様、居ます?」 月詠さんの問いかけに、 「おかえり二人ともー。奥に居るから入ってらっしゃーい」 と、聞き覚えのある気の抜けた返事。 リビングと思われる方へ行くと、そこに居たのは。
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