chapitre 2 許嫁ぇ!?

11/14
前へ
/113ページ
次へ
「あの・・・じゃあ、大家さんは月詠さんの母親なんですか?」 さっきからずっと確かめたかった事を聞いてみる。 「そうよー。血もちゃんと繋がってる実の親子よ」 「世話の焼けるお母様ですけれどね・・・」 「素直じゃない月詠も十分世話が焼けるけどねー?」 「うっ・・・素直でなくて悪かったですね」 大家さんは、缶ビールを一気に飲み干した。 「ぷはぁ・・・やっぱり庭掃除の後のお酒は格別よねぇ・・・さて、じゃあお二人とも許嫁同士仲良く同居生活でもしてなさいねー。あたしはちょいと出かけてくるから」 「飲んだ後に出かけるって・・・大丈夫なんですか?」 「大丈夫でしょう、ああ見えてそれなりにしっかりしてますから・・・」 ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」」 タイミングは少しもズレなかった。 「お、お母様・・・それ・・・!?」 「い、許嫁って・・・どういう事ですか・・・!?」 僕らの問いに大家さんは、 「んー?今決めたのよ」 と、当然のように言ってのけた。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

108人が本棚に入れています
本棚に追加