chapitre 1 始まり。

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ふと窓を見た時、何か違和感を感じるものが視界に映った気がして、もう一度窓から外を見てみる。 向かいの小さなビル、そこの屋上から誰かがこちらの方面を見据えていた。 「・・・女の子?」 遠目に見てもわかる、印象的な長いツインテールの女の子に見えた。 ・・・少なくとも、僕にはツインテールから男を連想出来るような思考回路は持ち合わせていない。 ――ふと、目線が重なった。ような気がした。 何を思ったか、女の子はすたすたと奥の方へ歩いていってしまい、こちらからは見えなくなった。
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