血液と僕と…

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血液と僕と…

血は生き物全てに流れている… 皆、血がないと生きていけない… 血の色は皆違うというけど君の色はどんな赤なのかな? ねぇ?なんで逃げようとするの? 逃げたら、君の血の色がわからないじゃん? 僕が恐いの? 君は僕の為ならなんでもしてくれるって言ってくれたじゃん? それって嘘なの? 僕の事大好きなんじゃないの? 大好きなら僕の研究に協力してよ… うん?人間のする事じゃないって? フッフッ…当たり前じゃないか… 僕は人間じゃないもの… 今の僕は今宵の月の所為で僕の血が騒ぐんだ… 本当だったら僕が君の首から血を抜いてるんだよ… でも、僕は優しいから君に選択権をあげてるんだよ… ねぇ?逃げないでよ… もう僕は偽りの笑顔の限界だよ… 君が悪いんだよ。 僕の研究に協力をしてくれなかったから… もう自分を抑えきれない… 少し大人しくしてくれば君は死ぬ位の痛みを感じなかったのに… もう後戻りはできない… さぁ、君の血が枯れるまで君の血を見せてもらおう… 君はなんど僕に言わせれば逃げなくなるの? しかたないな… 少しの血でも流れるのは惜しいけど… 君の足を折らせてもらうよ… 君の血の色は一番綺麗だよ… 僕が愛しただけの事はあるよ… でも、もうこの血の色と君の恐れる顔を見れなくなるなんて悲しいな… あれ?まだ逃げる気力あるんだ? 片足が折れているのに逃げれると思ってるの? それ以上動くと血が足りなくなって早く死んじゃうよ? もしかしてこの苦痛から解放されたいのかな? もしそうなら解放されたいって思った分痛みを感じてもらわなくちゃね… ゆっくり、じわじわと君の血の研究をさせてもらうよ… 本当に君は僕の思い通りにことを進ませてくれないね… まっ、そこが君の良い所だけどね… あれ?君の顔に血がついちゃったね… なんか血が少しだけだと半端だからもっと付けて綺麗な顔にしてあげるね… やっぱり君には血が似合うよ… まるで血の涙を流してるみたいだよ… 涙と血が混じって… その目で僕を見られるともっと綺麗な顔にしてあげたくなるよ… この世で一番綺麗な顔にね… 今から君の血は僕の血と一緒になって永遠に僕の中で流れるんだよ… 嬉しい事だろう? 大好きな人と永遠にいられるなんて人間の血しか流れていない君にとってさ… でも、さっき言った通りゆっくり、じわじわと苦痛をあげるよ…
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