血液と僕と…

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血の色を調べるだけじゃさ… 満足できなくなちゃったから… もう逃げないんだね… もう諦めたのかい? それとも、力尽きちゃった? さっきより顔が冷たくなってるって事は力尽きちゃったのかな? 少し青ざめた顔も綺麗だね… 本当はまだ君の顔を見ていたいけど… どんどん血が腐ちゃうからもうそろそろ貰わないとね… 首筋に爪先をたてるからすこし痛みを感じすけど… 我慢してね… 耐えられなかったら僕の腕を掴んでいいからさ… でも、手首には爪をたてるなよ… たてたら首筋を噛んで直接飲むからな… 少し爪を入れただけなのに僕の手が血だらけだよ… 君の血は甘いね… 癖になる位に… なんだか直接血を飲みたくなちゃった… いいよね?…と言っても君には拒否権は無いけどね… 手についた血を舐めるより直接首筋から飲んだ方が甘いね… でもあんまり血が出てこないな… やっぱり爪先を入れただけだからね… ねぇ?首筋を噛んでもいいか? まっ、これも拒否権は無いけどね… さっきは爪先だったから少しの痛みだったけど… 今度は歯って言うより牙を首筋に入れるから相当な痛みだからね… だから絶対に僕の手首に爪をたてるなよ… 首筋を噛んだ方が君の血を一滴も逃さずに飲めるよ… この角度から見ると君の顔や血に月の光があたっていっそう綺麗に見えるよ… まるで下界に落とされて羽根を無くしてしまった堕天使みたいに… あれ?もう死んじゃうの? もう少し僕の相手してよ… こんなにぐったりしてるから聞こえてないかな… 人間って本当にすぐ死んじゃうよな… なんかあっけない… Good-bye, my doll. Do you love me? Do you cooperate with a study of your blood? However, you do not have veto.
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