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からかわれてる?
だからか!
あんな遊びを本気で楽しんでいた自分が恥ずかしい‥。
顔がどんどん火照っているのが見えたのか、その子はクスリと笑っていたずらっぽくまた、笑いかけた。
「冗談冗談。僕だってしっかり弾ける訳じゃないし。でも顔は良かったよ?活き活きしてる。」
その子は僕に手を差し伸べてきた。
握手か。
差し出された手を握り返す。僕より少し年上くらいなのに、掌はとても大きかった。
「やぁ。僕は学級委員長の
木幡狐太郎。先生から聞いてるよ。
新咲尚人君だよね?クラスどこだっけ?」
「え‥えっと。まだ聞かされてないんですけど‥」
おずおずしながら答えると、木幡さんはちょっと意外そうな顔をした後、またすぐ笑顔に戻った。
「あ、そう。ちょっと来て。先生に聞いてこようか。」
僕が話す前に木幡さんが僕の腕を引っ張ったので、僕もつられて歩いた。
(木幡さんは足が長いので、歩幅が僕より大きいから正確にいえば、僕は引きずられて移動した。)
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