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「新咲・・。担任は?誰?
北本、江凪、堀、阿頭宮。
ハイ、この中から選んで!」
ズバリ!とでも効果音が付きそうな勢いで聞いて来た。
待たせるのは悪いから一生懸命に頭の中のデータを掻き集める。
「たしか、阿頭宮先生だったと思います。母が転校届を出してきた時にちょろっと聞いて。その時僕は、風邪をこじらしてしまって学校には行かなかったんです。」
ふむふむ、と頭を揺らす先生を見てると可笑しくてたまらない。
(意外とリアクションが濃い人だなぁ~。
? そういえばクラスどこか聞いてないよね)
あの・・と息を吸って今まさに言葉を出そうとした時だった。
「僕のクラスってどこなんですか?」
「俺お前の担任だから。」
・・・・・・・あれ・・・?
・・・・・・・・先生の言った言葉が耳にこびりついてリピートしてエコーを繰り返した。
オレオマエノタンニンダカラ
タンニンダカラー。
カラー。
ラー・・・。
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