人間も動物も、冷たい建物も、消えちまえ。

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ガキども…! 思うが早いか右に身をかわし、5センチ程の石が飛んできた方向を睨む。二人連れのかたっぽだ ボクっ わき腹に重い痛みと鈍い衝撃音を感じた。 よろめきながら見返すと、ドングリのように刈り上げた少年が悪意なく拳を突き上げていた。 ………おとりも使うのね。 二人組の進歩に感心しながら倒れると、目の前が暗くなった。 すぐさま体が浮き上がり、天国行きを予感した。
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