2.慎との別れ

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後悔は、すぐにやってきた…。 迷った、 迷い迷って おそるおそる手にした携帯なのに、 一度、かけようと決心すれば、 慎の番号を引き出す手は、うらはらに滑らかに動いた。 〈プルッ.カチャ…〉 「もしもし…」 〈オキャクサマノ‥オカケニナッタ…~〉 「え!?」 慌ててメールをうってみた… 何もない… その後、学校で友人達と話す彼の手に わたしの見たことのない携帯が握られてた時、 ああ、これが彼の答えなんだな… って思った‥。 後悔なんてモノは、決して先に立つことは無く、 それから1ヶ月後、 突然、彼と両親はアメリカに旅立った。 弟のまさしくんは、学校があるからと、 親戚の家に残ったと聞いている。 だからといって、 元々面識のなかったまさしくんに慎のことを尋ねることもなく、 その後も接点を持つことはなかった。 そして、1年くらいたった頃、 彼がアメリカで亡くなったと 人づてに聞いた… 何故だかはわからない… その時は、 ただ、突然すぎて 悲しかったかすらもわからなかった… 後悔したのかも覚えてないくらいに、
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