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「寒くなってきましたね。」
サーフェスが白い息を漏らしながら言った。
「山を越えたから気候が大きく変わったんだろう。」
先頭を行くハットが振り返らずに言った。
「さぁ、もう少しで大きな倉庫があるはずだ。そこで少し休憩しよう。」
ハンクがついでにハットに質問する。
「なぁ、あのアフロ野郎が言ってたが、俺達の行動は敵に筒抜けなのか?」
4人は足を止める。
サリアが続けていう。
「確か、ボスがどうとかって言ってたわね。いったいどうやって・・、衛生でも使ってるのかしら?」
すると思い出したかのようにハットが返答した。
「確かにTHE HIDEがここまで巧く世界を混乱させる事ができるのはおかしい。なぜSEEKsがすぐに対処できなかったんだ?」
「もしかして・・・」
少し間をおいてサーフェスが深刻な顔で言う。
「もしかして、SEEKsのすべての行動が、最初から筒抜けだったってことですか・・・?」
沈黙が続く。
少ししてハットが口を開いた。
「今はそんな事を考えても仕方ない、もう進むしかない。」
「そうね。さすがの相手も細かいところまでは分からないはずよ。」
4人はうなずく。
「んなら気にせず行こか♪」
「あぁ。」
SEEKsは再び歩を進め始めた。あたりには雪が積もり始めていた。
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