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4人は目的の大きな倉庫にたどり着いた。ハットが倉庫内を確認する。
「よし、ここには敵がいないようだな。」
「だっはぁ~、やっと休めるぜ~・・・」
ハンクがだらしなく地面に倒れこむ。それをサリアがしっかり叱った。
だがハンクは聞き耳を持たないようだ。
しかしそんな中、ハットは休もうとせず
「俺はもう少しこの倉庫を探索してみる。役に立ちそうなものがあるかもしれない。」
そう言ってから3人が了解すると、離れて行ってしまった。
ハットが見えなくなって少しするとどこかで叫び声が聞こえた。
「ぐわぁぁぁ!」
「ハットさんの声だ!!」
サーフェスが一番に気付いて、ハットの向かった方に走っていった。すぐにサリアとハンクが後を追う。
「これは・・・!?」
サリアとハンクが追いつくと、そこには血を流して横たわるハットと、ハットに必死で問いかけるサーフェスがいた。
「ハットさん!聞こえてますか!?ハットさん!!!」
「落ち着いてサーフェス!ハットは気を失っているだけよ。すこし出血が多いけど、たいした怪我じゃないわ。」
サリアに続いてハンクが傷を見る。
「こりゃナイフで切られた跡だ。事故じゃなさそうやな・・」
「じゃぁいったい誰が?」
少し落ち着いたサーフェスが尋ねる。すると姿は見えないが、明らかに近くで人の笑う声がした。
「フッフッフッフ・・・」
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