Act3

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2人は動き回って銃で勘を頼りに撃っていた。 「無駄ですよ。私にはあなた達がハッキリ見えてます。ほら、こんな近くに・・・」 グシャァ・・ 「・・っぐぁ!!」 ナイフがサーフェスの体を傷つける。 「はぁ・・・はぁ・・。くそ・・・」 「(サーフェスもそろそろ限界ね、でもあと少し)」 サリアがサーフェスを気遣っていると。 「油断してはいけませんよ・・。」 グシャァ・・・ 「ぃやぁ・・・!!」 ナイフがサリアにも牙を剥いた。それをみてファントムが高揚した声で言う。 「いいですねぇ、女性の痛がる声、ゆがむ顔。これこそ芸術ですよ・・・クックック!」 するとサリアが急に動きを止めた。呆然と立っている。 「どうしましたか?諦めましたか?・・・フッフッフ」 「サリアさん!ダメです止まったら!!」 サーフェスの声にも反応しないでサリアは棒立ちしたままだ。そして小声で何かつぶやいた。 「・・の・・へ・・・いく・・ろう・・・」 「ん?今なんとおっしゃいましたかね?声が小さすぎて聞こえませんねぇ。聞こえる声で言ってくださいよ・・・クックック。」 すると遠くから微かに声が聞こえた。 「現状から右後ろ45度のBポイント・・・」 そう聞こえた瞬間サリアは後ろを振り返り ダンッ!! 「ぬぁああああ?!」 サリアの撃った銃弾は見事にファントムの胸を貫いた。 「この変態クズ野郎よ!!コレで聞こえたでしょ!満足かしら?」 横たわるファントムに言い放った。ファントムは死にそうな声で問う。 「なぜだ・・なぜ場所が分かった・・・?」 サリアは勝ち誇った顔で答える。
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