Act3

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「あいつよ・・」 サリアの視線をたどると、そこにはなんと逃げだしたはずのハンクがいたのだ。 「おーい!間に合ったぜハニー♪」 「な?!あの男逃げ出したはずでは・・!?」 サリアがファントムにネタばらしをし始める。 「すこし芝居をしたのよ、実はあの時、私がハンクにあるモノを探すように言ったのよ。」 「あるモノだと・・?」 サリアは続ける。 「赤外線ゴーグルよ。」 「!?」 「いくら姿が消えるといっても、所詮はステルスよ。赤外線ゴーグルを使えば、何も変わらないわ。」 ファントムは落胆した表情でさらに問う。 「しかし貴様がゴーグルをしていたわけではない。なぜだ!?」 サリアは一言だけ言う。 「私は狙撃手、彼は私の観測手、ただそれだけのことよ。」 「そうか・・・・・。・・・。」 すべて悟ったファントムは息をひきとった。 「む・・・俺は気絶していたのか・・?」 すぐにハットが目を覚ました。サーフェスが飛びつく。 「ハットさん!よかった、ほんとによかった・・・。」 ハンクがこちらに走ってくる。 「ハニー♪今日もかっこよかったぜ~♪」 抱きつこうとするハンクをサリアは投げ飛ばした。 「遅いのよアンタは!もう少し遅れたら二人とも死んでたわ!!」 「無茶言うなよ~;;必死で探したんだぜ?お礼くらい言ってくれよ~。」 サリアはハンクに背を向けて、少ししてからこう言った。 「あ・・・ありがと・・。」 「どういたしまして♪^^」 サーフェスはこの2人の夫婦である姿を垣間見た気がした。 ハットがみんなを見て言う。 「けが人だらけだな、治療をして、休憩の続きだ。」 「了解!!」 3人はいつもより元気な了解 を返した。
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