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「あいつよ・・」
サリアの視線をたどると、そこにはなんと逃げだしたはずのハンクがいたのだ。
「おーい!間に合ったぜハニー♪」
「な?!あの男逃げ出したはずでは・・!?」
サリアがファントムにネタばらしをし始める。
「すこし芝居をしたのよ、実はあの時、私がハンクにあるモノを探すように言ったのよ。」
「あるモノだと・・?」
サリアは続ける。
「赤外線ゴーグルよ。」
「!?」
「いくら姿が消えるといっても、所詮はステルスよ。赤外線ゴーグルを使えば、何も変わらないわ。」
ファントムは落胆した表情でさらに問う。
「しかし貴様がゴーグルをしていたわけではない。なぜだ!?」
サリアは一言だけ言う。
「私は狙撃手、彼は私の観測手、ただそれだけのことよ。」
「そうか・・・・・。・・・。」
すべて悟ったファントムは息をひきとった。
「む・・・俺は気絶していたのか・・?」
すぐにハットが目を覚ました。サーフェスが飛びつく。
「ハットさん!よかった、ほんとによかった・・・。」
ハンクがこちらに走ってくる。
「ハニー♪今日もかっこよかったぜ~♪」
抱きつこうとするハンクをサリアは投げ飛ばした。
「遅いのよアンタは!もう少し遅れたら二人とも死んでたわ!!」
「無茶言うなよ~;;必死で探したんだぜ?お礼くらい言ってくれよ~。」
サリアはハンクに背を向けて、少ししてからこう言った。
「あ・・・ありがと・・。」
「どういたしまして♪^^」
サーフェスはこの2人の夫婦である姿を垣間見た気がした。
ハットがみんなを見て言う。
「けが人だらけだな、治療をして、休憩の続きだ。」
「了解!!」
3人はいつもより元気な了解
を返した。
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