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「サリアー!!」
ハンクが血を流しながらもサリアの元へ走ってくる。
「よく頑張った・・。よく頑張ったサリア・・・。もういいぞ、ゆっくり休むんだ。」
「ハンク・・・許して・・、ずっとあなたの狙撃手でいる約束を守れなかったわ・・。」
ハンクは首を振る。
「何言ってるんだ!・・サリア、お前はこれからも俺の狙撃手であり妻だ。そして俺はお前の観測手であり、よき夫だ・・。」
サリアが少し笑ったように言う。
「ふふ・・・牧師さんみたいな言い方ね・・・・。」
「・・・・・・ハンク。」
だんだん声の小さくなっていくサリアの言葉を、ハンクはしっかりと聴いてあげていた。
「ん?なんだい・・・?」
「・・・ハン・・ク・・、・・ずっと、・・・ずっと愛してる・・ゎ・・・・。」
そう言うとサリアは眠るように息を引き取った。
ハンクはサリアに向かって、もう届かない返事を返す。
「ありがとう。俺も愛してるよ・・・。」
ハットがハンクにやさしく問いかける。
「ハンク・・行けそうか?」
ハンクは首を振って答える。
「もう少しだけ、ここに残る・・。なーに♪すぐに追いつくさw」
無理やり元気にハンクは振舞う。
「だから・・・先に行っていてくれ。」
ハットは「わかった」と返事をすると、サーフェスをつれて先に進んで行った。
「行くぞ、サーフェス。」
サーフェスは返事ができないほど泣いていた。
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