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続く有馬記念は負けてしまったが、年明けの安田記念では若き天才、武豊を背にレコード勝ちした。
…秋、彼は不調に陥った。
天皇賞、ジャパンカップを大敗。
『オグリは終わった』という周囲の声の中、引退レースの有馬記念に挑んだ。
人気は4番人気だったろうか。馬体は5歳にして一層白い輝きを増していた。
最後の直線、オグリは抜け出した。
大川慶次郎のライアンコールも出たが、彼は見事、引退レースを勝つことになった。
『オグリ1着‼』
『スーパーホースです‼』
アナウンサーの連呼が今でも忘れられないし、感動を思い出す。
オグリの輝きはこれで更に光を増したのだと思う。
…タマモクロス
スーパークリーク
イナリワン
バンブーメモリー…
様々な路線の最強ライバルに恵まれ、そして勝ち、敗れ、どこか人間臭さをダブらせるレースを見せつけてくれた。
また、マイル戦は全勝。
距離不問。
様々な路線で活躍してくれた。
そんなオグリの集大成を、いきなり初めて経験できたことを誇りに思う。
オグリキャップ…自分に競馬の素晴らしさを教えてくれた。
そして、それから更に素晴らしい世界をボクは知ることとなっていった。
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