2度目の人生

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    しばらくの間 私は何も言えなかった。       ただ…目の前にある物を目を奪われて 何も考えられなくてずっとソレを見つめ続けた。 男はソレに背を向けてて見てはいないけれど何も言わずただ私を支えていた。 いつのまにか笑うのをやめて…              「……何…あれ…」     ふるえる唇を…   いや  ふるえる全身を押さえながら やっとのことで 言えた。  
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