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その時
目の前の道を私と仲の良い友達の結希が数人の女子と通り過ぎた。
部活帰りなのかな?
「結希!!」
すぐに彼女に呼びかけた。
…あれ?
聞こえなかったのかなぁ??
結希はなん反応もなく他の子と話している。
そのまま歩いていってしまった…。
なんか…異常なほど不安になる。
私は走って結希達に追いつき結希の隣を歩いた。笑いながら結希に話しかける。
「もぉ~結希ってば!シカトしないでよ~~」
・・・。
あれ?
結希は私を見ようともしない…
結希だけじゃない。
周りにいる女の子達までもまったくの無視を続けていた。
ありえない…‥
「ちょっと 結希ってばッッ!!!」
私は思わず叫んでた。
そして結希を振り向かせようと結希の肩に手を伸ばした―――
すぅっ…‥
私の手は結希の体を通り抜け
むなしく空中をかいた。
―――――は…?
「―――‥ゆ‥き…?」
こんな…馬鹿なコト
あるの……?
何と言っていいか分からずに立ち止まり結希を見送った。
「だぁぁから!!言っただろ~~?」
背後から声がした。
いつのまにか
ケントが私の後ろいた。
「幽霊の世界へようこそ♪
千佳子チャン」
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