2度目の人生

3/16
前へ
/275ページ
次へ
  「もう目、覚めてんだろ?」          重い目を少し開けた。 周囲がかなりぼやけてる。私は目をごしごしこすり、ゆっくりとしばたいてみた。まわりの白い壁が…やたら目にしみる。 …?  つかめちゃくちゃだる~… のっそり重い上半身を起こす。するとすぐ隣に見慣れない人影があることに気付いた。ぼーっと見ていると、その人は私に話しかけてきた。                     「気分はどうだ?」       ―――男の人……‥   私はまだ重く落ちてくるまぶたを開け、ぼんやりとその男を眺めた。   誰だよこのかっこいい人。 でもちょっとチャラいな…タイプじゃないや……。   私は男から視線をそらし、頭を抱えて脳みそを起こそうとした。        ああ…ものすごい……だるい… 目は痛いし、口も重い。ていうか脳みそギシギシいってる気がする…   えーっと…私は…なん…?…とりあえずこの男は…? イケメン…男… こんな人見たことない…      ?    つか… おとこぉ??         なんで男!!!????         ガバッ   「はああぁぁぁぁッッ!!??」 「なッッ!?」   ズザザザザぁぁァァッッ   私は叫びながら飛び起き ものすごいいきおいで後ずさりしてその男と距離をとった。   なんでなんでなんでなんで――――!!!!????   「なんで男が私の部屋にいッ………」         そう言いかけたその時――                            .
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加