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「もう目、覚めてんだろ?」
重い目を少し開けた。
周囲がかなりぼやけてる。私は目をごしごしこすり、ゆっくりとしばたいてみた。まわりの白い壁が…やたら目にしみる。
…?
つかめちゃくちゃだる~…
のっそり重い上半身を起こす。するとすぐ隣に見慣れない人影があることに気付いた。ぼーっと見ていると、その人は私に話しかけてきた。
「気分はどうだ?」
―――男の人……‥
私はまだ重く落ちてくるまぶたを開け、ぼんやりとその男を眺めた。
誰だよこのかっこいい人。
でもちょっとチャラいな…タイプじゃないや……。
私は男から視線をそらし、頭を抱えて脳みそを起こそうとした。
ああ…ものすごい……だるい…
目は痛いし、口も重い。ていうか脳みそギシギシいってる気がする…
えーっと…私は…なん…?…とりあえずこの男は…?
イケメン…男…
こんな人見たことない…
?
つか… おとこぉ??
なんで男!!!????
ガバッ
「はああぁぁぁぁッッ!!??」
「なッッ!?」
ズザザザザぁぁァァッッ
私は叫びながら飛び起き ものすごいいきおいで後ずさりしてその男と距離をとった。
なんでなんでなんでなんで――――!!!!????
「なんで男が私の部屋にいッ………」
そう言いかけたその時――
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