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目の前の少女はさっきと変わらない笑みを浮かべていたけど なんか発するオーラががらんっと変わった。
なんてゆうか……
おもい
「なんてゆう人?」
少女は顔を歪めず聞いてきた。オーラだけで脅されてる気がする…
でも私はなんとなくだけど
― 絶対 教えちゃいけない―…
そう思った。
「え~と 名乗りはしなかったんだよね…ちょっとバッタリ会って話しただけってゆーか…?」
苦しい言い訳をする私。
少女はしばらく黙ったあと『そう…』とだけ言った。
…せ…せーふ…
と思ったら
少女がいきなり私の両手を掴んできた。
「私のコト 何か言ってなかった?」
―――冷たい
さっきと同じような冷たさが少女の手から私の体に伝わる。
加えて少女は私の目をじっと見つめてきた。
動けない
目がそらせない
「い……言って…なかっ…たよ…?」
――― 恐い
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