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「ふっ…おい 大丈夫か?」
男はしゃがんだままの私の腕をつかんできた。
「ちょ…触んないでよ…やだってば…!」
なんなんだろうこの馴れ馴れしい人は。
正直言っちゃえば、私は別に男慣れしてるわけでじゃないし、こんなイケメンサンを近くで見る機会なんてないわけで……
つか…近ッ
今私は腕ががっしりと捕まれてて 足に力が入らないせいで見知らぬ男から離れたくても離れられない状態。
は は 離れたいッ
…つか腕掴むなよ…なんで笑ってるわけ…?なんかむかつく…。
男の手を振り払おうと必死でもがいたけど まだ体が痛むのとしっかり握られているので振り払えない。
そのうえ力をいれたせいかまた全身が痛くなってきた…。
ビキビキッ
「ぁ いたっ!」
まぢ痛いッ!!なんなのこの激痛…私昨日なんか筋トレとかしたっけ?
すると目の前にいるコノ男が…じっと私を見きて…
笑ってるよ。
口元にやけてるよ。
本当にムカつくんですけど。
と思ったらいきなり腕をぐいっと引っ張られ無理矢理立たせられた。
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