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いきなりの事だったから私はバランスを崩して 男に支えられた。態勢を立て直そうにも足腰に力が入らない…。
「騒ぐなって…別に何にもしねぇから。捕まってなよ。どーせ腰抜けて自分じゃ立てないんだろ??」
な…!!?
そう言われた私はカァっと赤くなり男を睨んでやった。
めちゃくちゃ恥ずかしい…つかなんか悔しいッ
「別に私は……なんで、私が立てないって分かるわけ?」
「そりゃ分かるさ。お前みたいなやつクソほど見てきたしな~」
男はニィッといじわるく笑いながら言った。
あ そうですか
私はそのクソの内の一人だから分かっちゃうんですか。申し訳ないですが私には…
「まったく分かんないんだけど…」
この状況が。
「なんで痛いか知りたい?♪」
ムカつく笑顔のまま男が聞いてきた。
…まぁ 知りたいですね。
でもそう言うのもなんとなく悔しいから代わりに私は男を睨んだ。そしたら男はフッと微笑をかましてぽろっと言った。
「その体は初めて使うから痛むんだよ」
………。
は?
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