母からの告白

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そして診察室からでてきた後 母に学校まで車で送ってもらう事にした。 中学校の正門の前につき 母からの診察室での話をゆっくりと始めた。  とても私はビックリしてしまった。 でも母はそんな私を気にも止めずに涙目になりながら 少しづつ…少しづつ…話を続けている。 泣いている母を見たのは初めて…。 サバサバしていつも笑っていて 涙とは無縁な女だった。 これは勝手なイメージだけど… 「生れ付きでシミがあるって言ったでしょ?それが症状の一つなの。」  …え?お母さんはその病気を いつから知っていたの? 死んじゃうの? 治るのかな? 私はどーなるの? 頭の中がパンクしそうなほど 一気に沢山の事を考え泣きそうになった。 でも母が泣いてるから 私は泣く事がきなかった…。 だって余計に母を泣かせてしまう。 だって心配をさせてしまう。 だって強くいないと自分を見失ってしまう。 泣くのを、堪えながら私は 「で。これからどーなっちゃうの?そのレック何とかって病気…」 と聞いてみたた。 それが精一杯の質問だった。 母は泣くのを必死に止めようと 何度も深呼吸をしている。  そんな母の前で泣けるはずないじゃない……。
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