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ムウ・ラ・フラガの駆るモビルスーツ、ストライクは現在、最前線を戦っていた。
核ミサイルはミーティア二機とザフト部隊による弾幕形勢により、何とか第一波は直撃を食い止められたようだ。
よって、今は敵の頭数を減らす必要がある。二つの軍を敵に回すなどと、自分でも馬鹿馬鹿しい事だとは思っている。
だが、どちらの組織も、既に地球を正しく導く事はできそうにもない。
生存競争と言っても過言ではないだろう、この戦争は。
全く、本当に馬鹿馬鹿しいーーーーーいや、虚しい。
怒りや憎しみ以外に、この戦場には何も無いのだ。本来あるべき、志すらも。
ムウにはそれがはっきりと感じられた。
不快な感覚ーーーーー討つべき男の存在も。
「邪気が来たな……ラウ・ル・クルーゼ!」
ツインアイが捕らえたその映像。それはーーーーー
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