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水下くんが私の自転車を押してくれている。
私はずっと「手ぇ痛くない?自転車自分で押すよ!」など話しかけた。
水下くんは
「まぁまぁいいからいいから」
と、笑いながら左手で自転車を押して右手でなだめるように私の頭をポンポン叩いた。
この間も私の携帯は鳴りっぱなし。
きっと五十嵐とゴジラのメール攻撃と、
いつもより帰りが少し遅いからお母さんからの着信かな…
でも私は、全部それらを無視して水下くんとずっと居たかった。
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