6月3日

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私は水下くんと歩きながら 『あたしの彼氏は金髪で学校行ってなくて働いてて寮に入って一人暮らししててちょっと強引な男なんだから!フフン!』 と、誰一人興味がないであろう こんなしょーもない事をすれ違う人たち全員に言いたい気分だった。 彼氏が“金髪”というだけでなぜか自分の気が大きくなっている。 ほんとバカで子供で この顔にピンときたら110番みたいな顔している私は川島先輩に対しても 『あの人は私と付き合った次に私の友達と付き合って…そして私と二股しようしてたけど、あの人は世界が小さいのよ! 学校の中の世界しか知らなかったから学校の女としかつき合えなかったのよ! でも私はバイト先の金髪の男と付き合ってんだから!フフフン!』 と、気持ち悪いくらいイイ気になっていた。 あの時のムカつくクソガキな私なんか4秒くらい心臓止まればいいのに。
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