3月、もうすぐ春休み

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私「えー…っと…あの…」 やっと私は口を開いた。 ゴジラ「何!?」 私を思いっきり睨みつける松井さん。 そして、私は申し訳なさそうに喋った。 私「えっと…たぶんそれ…あたしじゃないよ…」 ゴジラ「…はっ?フッ…今更何言ってんの」 鼻で笑いながらベンチにもたれ掛かり足を組む松井さん。 私「いや、だってあたし松井タクヤくんと同クラだったけど一回も喋った事ないし、あいさつすらした事ないよ…。それにあたし中学時代は誰にも告られた事ないよ…」 ゴジラ「えっ…?」 私「あのね、たぶん松井タクヤくんが告った相手… あたしじゃなくて、あたしと名前が一文字違いの『ラッセエラー』ってゆー可愛い子だよ…」 ゴジラ「………え?」 私「『ラッセエラー』さんは可愛いけど口が悪いで有名だったし…告られたの絶対あたしじゃないよソレ。 あたし、中学(暗黒)時代は誰にも告られた事なかったから本当に…見ての通りモテる素質もないし…」 自分で自分のテンションが下がるような事を松井さんに伝えた。
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