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私は携帯を閉じ、ベンチに座る松井さんに視線を向けた。
すると
ゴジラ「…もう行っていいよ…」
うなだれながら言った。
私「いや~…でも…」
ゴジラ「いいよ、彼氏待ってんなら行きなよ」
松井さんは力なく笑いながら私を見た。
私「…いや、ちょっと待ってて」
私は再び携帯を開き、彼氏に電話をかけた。
私「もしもし?ごめん、もうちょっと待てる?…え~…30分くらい……あっ、一旦帰っててもいいけど……うん、じゃあね!ごめんね」
ゴジラ「……。」
私が携帯を閉じたと同時に松井さんは
「彼氏いいの?」
と、聞いてきた。
私「待ってるって言ってくれたから大丈夫」
大丈夫と言いながら内心、彼は怒ったり呆れたりしてんじゃないかと朝ご飯を逆流しちゃいそうなくらい気が気じゃない私。
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