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私「あのさ、話変わるけどなんで今日カミングアウトしたの?こういうのってドラマや漫画だったら普通、卒業式とかにカミングアウトしない?」
私の問いに松井さんは
「それはドラマや漫画だからだよ」
と、もっともな返答をした。
私「ですよねー」
私は2秒で納得した。
ゴジラ「それに…2年も訳の分かんないキャラ演じ続けて…せっかくの高校生活が終わっちゃうって思ったら嫌がらせばかりしてる事が寂しくなってきて…」
松井さんはため息をつきながら立った。
ゴジラ「もう、こっちから仕掛けてみてもいいかなって思って今日呼び出したの!
それに…」
私「…?」
ベンチに座ったままの私を見ないように松井さんは背中を向けて言った。
「ラッセイラーに嫌がらせしてる間…だんだんと“もし、ラッセイラーがタクヤの敵じゃなかったら仲良くなりたい”なんて思いだしたんだよ!」
松井さん……
背中を向けて嬉しい事を告白してくれている松井さんだが、私は先程彼女の口から「お笑い芸人になりたい」と聞いていた為
『なんかこのシチュエーション…コントみたいだな…』
と考えてしまっていた。
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