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村に着くと、ギルドから出張している竜人族のお姉さんが、二人を出迎えた。
「あら~、待ってたわよ~。アナタタチにオシゴトよ~。」
カナデが、すかさず返した。
「ディアブロスですね。マスターからの御依頼で」
「知ってるなら話が早いわ~。そのディアブロスって言うのは、黒い一本角なんですって」
クルースニックが不思議そうに聞く。
「黒いって事は、亜種ですか?」
「う~ん、違うみたいね~。角だけが黒いの」
カナデとクルースニックが顔を見合せ、首を傾げる。
二人とも、そんなディアブロスは見たことも聞いたことも無い。
そんな二人を見ながら竜人族のお姉さんは言う。
「私の知っているのは、これくらい。引き受けてくれるかしら?」
カナデがクルースニックに
「ま、ディアブロスに変わりは無いんだし。」
と背を押す。
「やりますか」
と、クルースニックも笑顔で応える。
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