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雨を嫌いになった
根本的な理由は
母親が離婚した後の話
まだ私が幼稚園の頃だった
今でも忘れきれない話
夜アパートに一人で留守番をしていた日だった
夕方、いきなり祖父が体調を崩し、今回だけは祖父は私の子守りが出来ないとの事、だから、心配だけど今日だけ一人で留守番をする事になった
母親は仕事に出掛け
私はいつの間にか
眠りに付いた
何時間か起きて
付けっぱなしのテレビを見たら、ザ-っと音がするだけの砂嵐だった
外は雨
私は退屈で仕方なかった
私は閃いた
“お母さんに会いに行こう”
外は雨量を増すばかり
玄関で長靴を履いて一番綺麗な傘を差して行った
大人の足でも30分は掛かる道のりをひたすら歩いた
私は歌を歌いながら
“お母さんビックリするだろうな、頑張って歩いたから誉めてくれるだろうな、仕事終わったら一緒にかえろう♪”
そう思いながら私は一生懸命歩いた
そしてようやく母親の病院に着き母親を訪ねた
ロビーに入るなり母親が
慌てて向かってきた
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