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平成2年12月28日
母は父と離婚した
私が六歳になったばかりの事
私、纒【まとい】は何故この時両親が何故離婚したのか分からずにいた
覚えているのは
帰ってこない父、水槽の音、椅子に座り頭を抱えている母親
当時の私には把握できなかったが、一人遊んでいる私に母親は、こう言った
「纒、お父さんとお母さん、どっちに付いていきたい?」
この時初めて纒は六歳にして、母親が私にどんな事を聞いてきたのかが把握できた
私は迷わず
「お母さん!!」
と言った
母親は涙を流し、こう言った
「お母さんと居たら寂しい思いもするよ?辛い思いもするよ?それでもいいの?」
纒は言った
「それでも良い!!お母さんと行く!!」
纒が今でもよく覚えているのは
父親の母親へのDV
その光景を今でも脳裏に焼き写ってる
だから…
纒は
“お母さんを喜ばせてあげたい、悲しい思いをさせたくない、お母さんのそばにいてあげたい”
と思い、母親の方へ付いていった
これからが
母親と私
母子家庭の一人っ子の生活が始まっていった
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