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ダニエル
「駄目だな、こちらが圧倒的に不利だ。
サイクロプスの武器は通用しない、機動性が良すぎて戦艦の主砲はおろか、機銃もなにもかも避けられる。
後退しないと全滅だな。」
コーナー
「何を言う!下がりなどしたら・・・ 」
ダニエルが大声で一喝する。
「このまま行けばあの化け物は十分もしないうちに、この船に辿り着いて、真っ二つだぞ!
それが覚悟で粘るなら艦長、指揮官責任で乗員を退艦させてから、一人でやれ!
さっき、戻ったサイクロプスのパイロットも向こうの戦闘域に同じのが三機居ると言ってた。
逃げ出す奴は追わず、向かって来る奴だけ墜としてたらしい。
怯えて固まってる奴も見逃してたとさ。
生きたけりゃ撤退信号だせ!
そうすれば攻撃は止み、下がれる
そうすれば、次回に繋げれる。」
コーナー
「解った・・・
撤退信号出せ・・・」
コーナー達が乗る旗艦は撤退信号を上げた。
それと同時にヘンリーの攻撃も止まる。
少しして、サトルも追い付いてきて旗艦の方に近付いて行く。
コーナー
「ダニエル、どうするんだ!」
ダニエル
「慌てるな!」
ヘンリーのVR2はムラサメをバックパックに戻し、手ぶらにし、攻撃の意思がないアピールをする。
サトルのVR2もライフルを腰にマウントし、そして艦橋に取り付く・・・
ダニエルは窓越しにVR2と対峙する。
ダニエル
「GENIMAS・・・?
D・A・M・S・・・?」
VR2の左胸元には”GENIMAS”と記されており右肩のアーマーには”D・A・M・S”と記されている。
深紅のVR2の左肩にはサトルのパーソナルマークの”白龍”と”黒孔雀”が
純白のVR2の左肩にはヘンリーのパーソナルである黒い一角獣が書かれている。
ダニエル
「白龍と黒孔雀、そして黒いユニコーン・・・
覚えたぞ!」
サトルのVR2のマニピュレーターがブリッジに触れ、接触通信で話し掛ける。
サトル
「トラニシオンの皆さん、我々はDefense Assistance Mechanism The SpaceUnion
宇宙連合防衛支援機構”D.A.M.S”です。
まぁ、こんな名前が付いてますが、地球連邦軍と全く関係無い、私設武装組織です。
悪い事して、宇宙の平和を乱そうと言う輩は、例え地球連邦政府が相手でも戦います。
我々の性能はとくと見て戴いたと思います。
今回はこれで下がりますので、二度と現れないで下さい。」
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