GENIMAS~ジェニマス~

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コーナー 「何をエラソーに! 貴様がこの艦を離れたら蜂の巣だぞ。」 ダニエル 「チッ・・・煽りやがって、黙ってろよ。」 ダニエルは舌打ちし呟く。 サトル 「今、あなた方の艦のソナーにせよ熱源にせよレーダーに何か反応ありますか?」 ダニエル 「オペレーター、何かあるか?」 オペレーター 「いえ、全く反応ありません。」 サトル 「いいですか?」 サトルのVR2の右手のマニピュレーターは人差し指を立て、ブリッジ横のアンテナを指差す。 そして二秒後に一筋の閃光がブリッジ横のアンテナを消し飛ばした。 コーナー 「な・・・な・・・」 サトル 「今、味方が此処からレーダーに掛からない程離れた場所に居ます。 今の射撃精度を見て戴いたと思いますが、僕に拳銃一発でも撃てば、このブリッジは消滅しますよ。」 ダニエル 「解った・・・ 今日の所は素直に引き下がろう。 だが、我々も自分達の思想がありこの戦いをしている。 すんなり、一筋縄で行かない事も予想出来ていた。 まぁ、そんな化け物見たいな機体が知らない所で開発されていたなんて想定外だったがな。 だか、我々も地球連邦の統治を納得出来ない限り諦めない。 次回、私の機体が出来たら君に闘いを申し込もう。 全艦、撤退だ!」 サトル 「まぁ、せいぜい頑張ってくれ。 行くぞ!」 ダニエル 「待ちたまえ!」 サトル 「何だ?」 ダニエル 「私は、ダニエル・アーム。 トラニシオンの大尉だ。 君達は?」 サトル 「サトル・バークレイ 私設組織だから階級は無い。」 ヘンリー 「ヘンリー・ジャックだ。」 ダニエル 「覚えたぞ! その機体は”GENIMAS”でいいのか?」 サトル 「あぁ・・・」 ダニエル 「解った・・・ 撤退する。」 トラニシオン艦隊は、ダニエルの一言で全艦方向転換を始めた。」 ヘンリー 「よかったかね、話しちゃって。」 サトル 「あれだけ話し、こちらの立場、武装を見せておけば直ぐに次の行動は取れまい。 ダニエルとかが言ってただろ”自分の機体が出来たら云々・・・”と かなりMobileArmsの性能差があるはずだから、ロールアウトするまで時間が掛かるだろ。 だから現状戦力では攻撃してこないさ。」 ヘンリー 「よし、ピエールとデビットも待ってるし、腹減ったから帰るか。」 サトル 「あぁ。」 二人はピエール達と合流し、グランベースに帰還した。
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