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地球連邦政府
イアン准奨
「何とか救われましたね。」
イアンは微妙に納得出来ない渋い表情でエドワードに話掛けた。
エドワード
「まぁいいじゃん。
D・A・M・Sだっけ?
お陰で時間が稼げる。」
イアン
「しかし、木星圏の奴らを逃がしたのですぞ。」
エドワード
「じゃ、皆殺しにすればよかったのかな? それじゃ、D・A・M・Sとやらも木星圏の奴らと変わらない。
それ以前に地球を襲いに来るだろう。
イアン准奨は心配性だな。」
イアン
「は、はぁ・・・兎に角得体の知れない状態なもので・・・」
エドワード
「兎に角、今のうちにこちらも軍備を増強しなければ、D・A・M・Sとかにばかり助けられてばかりではいかん。
宇宙から敵のMobileArmsの残骸を集め研究しないとな。」
エドワードはそう言い、席を立ち、部屋を出て行った。
エドワードは通路を歩き、ピットに入り、構内移動用の電気自動車に乗った。
エドワードが向かった先は、連邦基地の地下の1番端にある研究施設。
そう、アキラ・アルガードがMobileArmsを研究している施設である。
エドワード
「入っていいかな?」
アキラ
「総督のIDカードならどこでも自由自在に出入り出来るじゃないですか。」
中からアキラのぶっきらぼうな返事が聞こえた。
とても、総督に返す返事ではない。
エドワード
「いやいや、何か人に見せれ無い事していたらいけないから。
それと、女子寮と風呂と更衣室は入れないよ。
以前総務に気付かれシステム改変された(笑)」
エドワードが言われた通りに入るとアキラはコンピューターのモニターを睨み何か解析している。
アキラ
「カード通して履歴でバレたんでしょ?」
エドワード
「正解♪」
アキラ
「いくら総督でも、本来懲戒モノですよ。
よく助かりましたね。」
エドワード
「土下座した(爆)」
アキラ
「それも総督のする事じゃないね・・・」
アキラは呆れてため息を付き、続けてエドワードに問い掛けた。
「で、貴方がわざわざ此処に来るなんて珍しい、用件は?」
エドワード
「我が艦隊と戦闘機部隊は散々だったよ。」
アキラ
「でしょうね。」
エドワード
「第一防衛ラインに出た艦隊の半数が落とされ、戦闘機部隊も半分以上やられた。」
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