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月都市”ムーンオアシス”
月連合軍指令基地
アグロ
「いや、よく来てくれた。
MobileArmsの様子はどうかね。」
アキラ
「基本的には良好だと思いますが、宇宙空間でのデータがまるで無いですからまだまだこれからですよ。」
アグロ
今、トラニシオンもD・A・M・Sのお陰で体制を立て直さないと攻撃して来れない状況だしな。
暫くは時間稼ぎ出来るだろう。」
アキラはD・A・M・Sと言う言葉にピクリと反応する。
アキラ
「アグロさん、D・A・M・Sって何者なんですか?」
アグロ
「いやいや、我々もさっぱり・・・
何者かも、何処から来たのかも・・・
あんな脅威があるとは・・・
万が一こちらに矛先が向いたらと思うとゾッとするよ。」
アキラもそう思ってた。
もし、自分が知っているサトルではなく、違う人間がGENIMASのデータを入手し、今は味方の振りをしていても、その存在だけで十分人類に脅威的な存在となり、平伏さざるを得ない状況になってしまう。
アキラ
「大丈夫ですよ、安心しておきましょう。
今から自分はEXASのTestTrialに出ます。
ある程度データが揃ったら量産型のデータにフィードバックし月の生産工事に渡します。」
アグロ
「頼むよ、今、我々は君だけが頼りなんだ。」
アキラ
「解りました。」
そう言いMobileArmsのあるドックに向かった。
ドックに入ると、数人の技師がEXASを眺めていた。
アキラ
「今から出ます、退避して下さい。」
技師A
「立派な機体だな、後でじっくり見せてくれ。」
アキラ
「時が来れば図面渡すから造ってくれな(笑)」
技師B
「解った、楽しみにしてるよ。」
アキラはコックピットに乗り込み、コントロールスティック兼メインキーのコントローラーをシートの横に出ているアームに装着する
アキラ
「EXAS起動!」
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