Speculation~思惑~

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アキラがコントローラーを挿した瞬間、生体認証が始まる。 赤いレーザーが骨格を読み取り メインパネルに着いたカメラが目を確認し、 コントローラーで指紋と脈拍反応を確認する。 そして、シート前のサブモニターに表示が出る。 Biometrics・・・OK Pilot:Akira Algerd Earthfederation eXperiment Arms System OS Version0.0.2 Loading・・・OK SystemCheck・・・AllGreen Standby その後独特な高周波の唸り音が上がる。 「フゥィィィーン」 アキラ 「核融合炉正常、ジェネレーター稼動率80% アポジモーター正常!」 「グフィン」 顔のツインカメラが黄色く光る アキラ 「パージ!」 胸の放熱ダクトから蒸気の様なのが排出される。 アキラ 「全システム良好、管制、エレベーターを上げてくれ。」 管制官 「了解、EXASのエレベーターをカタパルトに移動します。」 そう言うと、エレベーターは上に上がり、カタパルトに移る。 管制官 「カタパルト接続OK リニアカタパルト作動OK 発信タイミングをEXASに譲渡、ユーハブコントロール。」 アキラ 「アイハブコントロール 全方位オールグリーン EXAS、アキラ出る。」 アキラの乗ったEXASはカタパルトから押し出され、月の空間に飛び立った。 カタパルトに押し出された慣性で少し飛んだ後、EXASのメインスラスターが轟音を立てて吹き出し、EXASは射出したラインから急上昇した。 アキラ 「メインスラスター推力正常。 全システム再チェック、オールグリーン。 モニター全方位視界良好。 各レーダー反応無し。 管制、ターゲットをこの機体にして持って来たファントム機を十機出してくれ。」 管制官 「了解しました、ファントム機のターゲットをEXASに固定し射出します。」 EXASが射出されたカタパルトとは別のカタパルトより十機の無人戦闘機がEXAS目掛けて発進する。 アキラはその戦闘機が上がって来るのをじっと待つ。 EXASのメインモニターに敵機接近のアラームが鳴る。 だがアキラは動かない。 ファントムは更にEXASに近付き、バルカンが火を噴く。 普通なら確実に被弾のタイミングだがEXASは消えたかの様に回避する。 技師C 「おぉ!速い!」 ファントム機は次々接近し攻撃してくるが、掠りもしない。 技師D 「トラニシオンのサイクロプスより遥かに速いな。 あんな速さでパイロットは耐えれるのか?」
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