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アキラ
「APSS(AutoPostureStabilitySystem:自動姿勢安定制御)良好、サブスラスター正常。
ジェネレーター及び核融合炉稼動率80%で安定。
今から撃墜に入る。」
EXASは腰に据え付けたビームライフルを取り出し、ファントム機を狙う。
EXASは攻撃してくるファントム機をかわしながらビームライフルを撃ち、ほんの数十秒で五機墜とした。
「ほう、良い動きだ、あの若造なかなか立派なモン造ってきたな。」
技師A
「クロス技師長」
シェリル・クロス ♂35歳
地球連邦軍・月エリアの技師士官の責任者
シェリル
「GENIMAS相手ならどうだろうな~
この前の戦闘みてると、GENIMASも全開じゃなさそうだし、あれが全開ならあの坊主のMobileArmsのが上だな~」
技師B
「この機体が量産化されればトラニシオンなど!」
シェリル
「無理だな。」
技師B
「何故です?」
シェリル
「あの機体は試作のスペシャルスペックだ。
MobileArmsの操縦をした事無い奴らが操縦してもジャジャ馬で何ともならんさ。
あとコストだ。
あの機体の性能を30%落としてもサイクロプスより性能は上だ。
それでいて五機は量産出来る。」
技師C
「では、あのテストはなんの為に?」
シェリル
「あの機体で回避行動の基本パターンや攻撃の基本パターンを作り、量産型にプログラムとして反映させれば、機体は半自動で動くからパイロットの操作負担が減る。」
技師D
「成る程・・・」
シェリル
「恐らく、D・A・M・SでもMobileArmsの投入は十機前後だろう。
民間集団ならパイロットも少ないから量産しても意味が無い。
ならハイスペックモデルを少量量産し、小数精鋭でやるんだろう。」
技師達が見つめモニターでEXASはライフルをサーベルに持ち替え、接近するファントム機を紙一重で切り墜落として行く。
アキラ
「戦闘終了、機体システム異常無し、核融合炉、ジェネレーター共に80%で安定、各スラスター類負荷に対してのオーバーヒート無し。
ビームライフル、サーベル共に良好。」
その時、モニターにデブリの陰で光るモノが映った。
アキラはニヤリとし
「今から、メインスラスターの全開試験と実戦データの採取をする。」
管制官
「え?実戦?どう言う事ですか?」
シェリル
「何?敵の偵察機でも見つけたか?」
EXASは全開で光った方角へ向かった。
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