0人が本棚に入れています
本棚に追加
1章
「ねぇ、純也?」
真っ白な病室で眠っていた彼女が身体を起こした。
「どうした?」
彼女の身体を支えて起こしてやりながら笑顔を向ける。
しかし上手く笑えていない気がする
「純也、あたしの事好き?」
それに比べ前と変わらない笑顔で話かける彼女。
「あぁ、大好きだよ?」
もう一度彼女に笑いかける。
今度は上手く笑えた。
「ありがとう」
とクスリと笑う彼女。
そして、
「でもね、純也。あたしはもう純也が嫌い。
だからさようなら」
最初のコメントを投稿しよう!