3章

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それからは特に話をする事も無く授業が終わると互いにクラスの人と話したりしながら教室を出た。 それからすれ違ったり同じ授業で出会ったりはあったけど話す事は無く今日を迎えた。 この間と同じ時間に俺は同じ道を歩いていた。 彼女が来ないかとチラチラと後を振り返っていた。 いつもより少しゆっくりと歩いている自分に少し苦笑いをしながらこの間彼女と出会った場所を過ぎる。 この間彼女の気まぐれで社交辞令だったのだろうか? それとも忘れられてしまったのか? そんな事を考えているとポケットに入れていた携帯が鳴った。 ――西海さん―― 俺は驚き押さえ電話に出た。 「もしもし」 『高坂くん?』 「そうだけどどうしたの?」 『今どこにいるの?』 「え?この間西海さんに声を掛けられたところくらいだけど…」 『わかったすぐに行くから待ってて?』 彼女はそれだけを言うと俺の返事を聞く事なく電話を切った。
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