3章

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「そうだ、アドレスと番号交換しようよ」 学校に着き、二人で教室に向かう中彼女が突然そう言った。 「えぇ!?」 「ほら、もしかしたら遅刻したり休んだりしちゃうかもしれないでしょ? だから連絡取れるようにね?」 「え、あ、うん」 「それじゃ携帯出して」 俺は頷いて携帯を取り出して見せた。 「赤外線でね」 と彼女も携帯を取り出して2人の携帯を近付ける。 ピロンと電子音がして携帯の画面に彼女の電話番号とアドレスが表示された。 間違って消さないように注意しながら番号を登録する。 「登録出来た?」 携帯の画面を覗き込むようにして尋ねる彼女。 「うん、出来たよ」 そう言って登録した彼女の画面を開く。 ”西海さん”とシンプルに登録しただけの画面。 「オッケー、あたしも出来たよ」 今度はそう言って彼女が画面を見せてくれる。
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