3章

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高坂という名前の前後にドクロマークが貼られていた。 「……なんでドクロマークなの?」 「可愛いでしょ?」 ドクロマークは可愛いのか? もしかしたら俺は嫌われてるんじゃないだろうかと少し心の隅で思い落ち込んだがまさか嫌われているのに番号の交換なんかしないだろうと平常心を取り戻した。 「そうだね、可愛いかもね」 心にも無い返事をした裏側でこれからもし連絡する事があったとしたならば彼女はドクロマークを俺だと思い電話に出るのかと再び気持ちを落とした。 「じゃあまた何かあったら連絡してね?」 そう言って彼女は教室へと入っていった。 「うん」 と多分聞こえていないだろう彼女の背中に返事を返し携帯をズボンのポケットにしまった。 彼女から少し遅れて教室に入ると彼女は既にクラスの女の子とお喋りをしていた。 俺は横目でそれをみながら空いている席を見つけ腰を掛けた頃先生が入ってきて授業が始まった。
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