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「蓮くんは数学苦手なんだね。」
龍一は僕のプリントを見直しながら僕に話しかけてきた。
「はぅ…。数学は嫌いです。」
僕はやっと終わった数学のプリントを龍一に託し言葉を返す。
「そっか、嫌いかw」
「うん。」
オレンジジュースを飲みながら僕はうなだれるように返事をする。
「なんか、蓮くんは女の子みたいだねw」
「な…なんで?」
「丸字が可愛いよw」
「はっ?」
「ほら、この証明問題のとこw女の子みたいな丸字じゃんw」
「えぇ~っ!それだけで?」
「あはははははははw」
龍一は微笑みながら僕と話している。
祐と亮太は僕より先に宿題を終わらせたからか漫画を読んでいる。
それを横目に龍一と会話を続ける。
「龍一さんはすごいなぁ。あんな難しい方程式とか完璧だし。頭良いんですね。」
「そうでもないよ。要領がいいだけかな?」
「へぇ~。それでも凄いです。」
「あはwありがとう。」
その日を境に僕と龍一は仲良くなった。
勉強を教えてもらうだけではなく。
弟のように接してくれて…
色々と遊んでくれるようになったのだ。
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