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そんな煮え切らない林間学校の夜を過ごし…
自分が「同性」が「好き」な『ゲイ』と呼ばれる人間であることに気づかされたのである。
苦い思い出なのか…
今、思い出しても苦笑してしまう自分がいる。
中学に上がり、益々自分の中にある「同性」への興味に火がつき…
隠してはいるが…
自分がまるで人ではない何かに変貌するのではないかと恐怖すら感じることもあった。
思春期に入るか入らないかの微妙な年頃…
周りには付き合ってる異性カップルも誕生していたのでなおさら…
あらゆる葛藤と闘いながら僕は悩んでいた。
自分が手を出してはいけない罪の果実に手を出しかけているのではなかろうかと悩みに悩みぬいた。
こんな事、親にはもちろん幼馴染の亮太にだって言えやしない。
どうしたらいいのだろう?
僕はきっと『異常』なんだ。
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