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次の日になると私の後ろに昨日見た男が座っていた。
「はぁ…」
また溜め息がもれる。どうしてこんな男の近くにいないといけないのか何故こいつがここにいるのか。
「あー!昨日道聞いたんになんで教えてくれんかったんやー」
声が耳を通して私の意識のなかに入り込んでくる。悲しく思う。何故あの人と同じようにするのか…
「面倒だったのよ。それに昨日は急いでいたから仕方ないじゃない。」
いつも通りトゲをだす。少しイラついた口調で相手が何も言えなくなるような声をだす。
「それでも教えてくれたってええやんか。そんなんやとモテへんで?」
「よ、余計なお世話よ。」
男の言葉に、どもった。
私のトゲを感じず会話してくる男にびっくりしてしまった。
「まぁ今日からこの学校に通うさかいよろしぅな。」
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