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「おーまっとったでー」
薄暗い先にあいつが手招きしながら叫んでいた。
「早く返してよ。」
淡白にそして軽く殺意を感じるような声で話す。
「別に来る気なんかなかったけど、それに用があるから早く返して。」
「ちょっ、ちょい待ちぃなぁ~」
あいつの制止を振り切り弁当を取りにかかる。
しかしあいつは負けじと私を遮る。
「ぁーゴメン、ゴメンって」
「一緒に飯食べたかっただけだから、な!?許して?」
「嫌、返して。」
「返答早っ!っか近い。近い。」
気付かない内にあいつとの距離は無くなりすぐ近くにあいつがいた。
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