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瑞江と会った次の日から一週間私はバイトを休んだ。
尚に対しての罪悪感と
瑞江の言いなりになってる自分への怒りがまじって
どうしたらいいかわからなくなっていた
携帯の電源も切りっぱなしだった
家から一歩も出ず
一日中ゴロゴロしたり
大学のときに買った心理学の本を引っ張り出して読んだり
家で一人なときは無意味に叫んでみたりした
無意味にゲラゲラ笑ってみた
その後思いっきり泣いた
でもどんなことをしても
私の気持ちは晴れなかった
一週間経って
お母さんが
『花実、悩んでるの?』
と真顔で尋ねてきたときに
こんなんじゃダメだと思って
とりあえず携帯の電源を入れたら
尚からメールが10通も来ていた
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