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店の外から、自分の立場も忘れて 戯れ会っている兄妹をニコニコ見ていた私は、ヒラヒラと手を振る海を見て ハッと我に帰った。
行かなきゃ!
緊張して、うまく歩けない。
店のドアを開ける。
海が「こっち~♪」と手招きする。
バレやしないか。とドキドキの私は、山彦の顔が見れない。
一方、山彦は私を見るなり ポカンと口を開けて魂が抜けたように立っていたらしい。(後で海に聞いた。)
恐る恐る顔を上げると、目が点になっている山彦がいた。
私(アキラ)「あの~」
ヤマヒコ「ハッハイ! 僕の名前は山彦です。初めまして! お会いできて光栄です!ハイ!」
テンパっている兄を見て海が小さくガッツポーズをした。
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