1024人が本棚に入れています
本棚に追加
時は少し戻り――
「……う~ん、何か樹ばっかりで代わりばえしないな」
木を三つ書いて"森"と書く場所でそんな事を言っているのは、リクヤ・ラークライトだ。
日も高くなってきたところ未だに歩き回っていた。
「やっぱり、そろそろ戻ろうかな~」
最初こそ好奇心で来たものの特に何も見つからなかったため、それも薄れつつある。
足を止め踵を返そうとしたとき。
ピィー!という鳴き声が耳に入ってきた。
(今のは…チャチャブー?、獲物でも追ってるのかな?)
確かに少なからず待っていた事。
――しかし、命に関わる事わざわざ危険を冒してまで観に行く必要は無い。
最初のコメントを投稿しよう!