出会い、動き出す運命

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時は少し戻り―― 「……う~ん、何か樹ばっかりで代わりばえしないな」 木を三つ書いて"森"と書く場所でそんな事を言っているのは、リクヤ・ラークライトだ。 日も高くなってきたところ未だに歩き回っていた。 「やっぱり、そろそろ戻ろうかな~」 最初こそ好奇心で来たものの特に何も見つからなかったため、それも薄れつつある。 足を止め踵を返そうとしたとき。 ピィー!という鳴き声が耳に入ってきた。 (今のは…チャチャブー?、獲物でも追ってるのかな?) 確かに少なからず待っていた事。 ――しかし、命に関わる事わざわざ危険を冒してまで観に行く必要は無い。
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