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しばらく進むと先の道が切れていて、樹々の頭が見えてきた。
それに伴い聞える音も大きくなる。
(もうちょっと)
リクヤがそう思ったとき、ドコ!っという音と共に崖下から茶色い何かが飛び上がった。
それを見上げ驚く。
(え!、チャチャブー!?)
それは先程聞いた鳴き声の主、奇面族。
――しかし、彼に驚きの次に疑問が浮かぶ。
先の窪み-とはいえ狭すぎるわけでも無い- に、大型のモンスターがいるとは考えずらい。
かと言って、小形のモンスターでチャチャブーをあそこまで打ち上げることができる奴もいない。
真相を確かめるべく、彼は足を早めた。
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